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麻疹抗体検査と麻疹ワクチンについて

麻疹(はしか)の感染拡大に関する報道を受け、当院でも麻疹抗体検査やワクチン接種に関するお問い合わせが増えています。
麻疹は非常に感染力が強いウイルス感染症であり、免疫を持たない方が感染すると重症化することもあります。

当院における麻疹予防に対する考え方について、以下にまとめました。


麻疹ワクチンは「2回接種」で十分な予防効果があります

麻疹ワクチンは、合計2回接種することで非常に高い予防効果が得られることが分かっています。
そのため、麻疹予防においては 抗体価の数値そのものよりも、ワクチン接種歴の確認が重要です。

母子健康手帳などで、麻疹を含むワクチン(MRワクチン・MMRワクチン)を2回接種した記録が確認できる場合には、追加のワクチン接種は不要です。また、抗体検査を受ける必要もありません。

仮に抗体検査で麻疹抗体の数値が低い結果であったとしても、計2回の麻疹ワクチン接種歴が確認されていれば、3回目の接種は原則として必要ありません


麻疹ワクチンを1回のみ接種している場合

過去に麻疹ワクチンの接種歴が1回のみ確認されている方は、あと1回MRワクチンを接種することで、麻疹に対する十分な免疫を獲得できると考えられています。


麻疹ワクチン未接種、または接種歴が不明な場合

麻疹にかかったことがない、かかったかどうかはっきりしないワクチン接種歴が確認できない方は、MRワクチンを計2回接種することをお勧めします


麻疹にかかったことがある場合

2006年から麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)が定期接種となったため、現在の若い世代で麻疹に自然感染した方はごく少数です。一方、ワクチン接種が普及していなかった昭和世代では、幼少期に麻疹にかかることが一般的でした。現在(2026年時点で)55才以上の方々の多くは麻疹にかかったことがあると報告されています。麻疹に実際にかかったことがある場合、ワクチン接種歴がなくても十分な免疫を獲得している可能性が高いです。


麻疹抗体検査について

「麻疹にかかった記憶はあるが、免疫があるか心配」という方にとっては、麻疹抗体検査を受ける意義があります。当院では、希望される方には麻疹IgG抗体(EIA法)の測定を行っています。(麻疹・風疹等の自費検査費)

なお、発熱患者さんに接する機会の多い医療従事者に対しては、抗体価に基づいてワクチン接種回数を定めたガイドラインが存在します。一方で、一般の方を対象とした抗体価の基準値は定められていません。当院では、現状においては医療従事者向けのガイドラインを参考にしながら個別に対応しております。

下記は東京小児科医会の資料より引用しました。麻疹がご心配の方は接種記録をご確認の上でご相談ください。

参考資料

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