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痛風と生活習慣

飲酒

アルコールを過剰に摂取すると肝臓での尿酸の合成量が上昇します。アルコール摂取量の増加に従って痛風発症の危険性は上昇し、アルコール37.5g以上を毎日飲むと痛風の発症が2.6倍に増えることが報告されています。ビール1Lはアルコール40g、日本酒2合はアルコール43gに相当します。ビールにはプリン体を多く含むため二重の理由で尿酸を上昇させます。尿酸値を上昇させないアルコール量の上限は1日に日本酒1合、ビール350~500mL、ウイスキー60ml、ワイン148mLまでとされています。痛風と診断されたらお酒の飲み過ぎに注意しましょう。参考文献(1)

プリン体

プリン体を多く含む食品の摂取は量に応じて痛風発作を増加させます。参考文献(1)(2) プリン体が多い食品として鶏レバー・干物・白子・ビール酵母があります。逆にプリン体が少ないのは卵・乳製品・豆類です。

甘いジュース

多くの清涼飲料水に含まれている果糖はプリン体の分解を促進して尿酸値を短時間で上昇させます。痛風患者さんは甘いジュースは控えるようにしてください。果物には果糖が含まれますが、果物を摂取することは血液と尿をアルカリ性にして尿路結石を防ぐ効果があります。地中海沿岸国での食事の特徴である果物・野菜・乳製品を多く摂る地中海食は高血圧を改善させるだけではなく尿酸値も下げる効果が報告されています。私は果物は安心して食べていただいて問題ないと考えています。

肥満

肥満・体重増加は痛風発症の危険性を増加させることが報告されており、複数のガイドラインで痛風患者さんの肥満を改善させることを推奨しています。痛風を発症した患者さんは生活習慣病を合併していることが多いため、ダイエットは痛風だけではなく併存している高血圧・脂質異常症なども含めた改善効果が期待できます。

運動

運動は肥満を改善させることにより尿酸値を低下させます。歩行・ジョギング・サイクリングなどの有酸素運動を1日合計30分以上することが有効とされます。しかし短時間の激しい運動は血清尿酸値を上昇させるため注意が必要です。また発汗による脱水を避けるために運動前後の充分な水分補給を心がけてください。

ビタミン剤・サプリメント

 ビタミンCやチェリーには尿酸を下げる効果があるとする報告があります。しかし米国ガイドラインではこれらの効果は充分に証明されてないことから痛風治療のための使用は推奨していません。尿酸値を下げる様々なサプリメントが市販されていますが医学的は根拠は不十分であることをご理解の上で検討してください。

参考文献

(1) 『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版 [2022年追補版]』(PDF)

(2) 2020 American College of Rheumatology Guideline for the Management of Gout. FitzGerald JD, et al. Arthritis Care Res (Hoboken). 2020. PMID: 32391934 Free PMC article. (米国の痛風ガイドライン)

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